RNA Frontier Meeting 2022

徳島大学大学院 医科栄養学研究科の足立と申します。現在博士課程3年生ですが米国ボストンのBrigham and Women’s Hospital/Harvard Medical SchoolのAnderson/Ivanov Labに研究留学中であり、ストレス特異的な一過性の細胞質RNA顆粒であるストレス顆粒の研究をしています。

2022年4月から本格的にRNAの世界に入った新米であるため右も左も分からない私を見かねた米国のボスに「日本はRNAや翻訳の研究が盛んだから、日本の研究会に参加して勉強してきな!たくさん質問してたくさん研究仲間を作るんだぞ!」と言われ、2022年10月11日〜13日に大阪大学で行われたRNA Frontier Meeting 2022に参加させていただきました。また、ボスの言いつけをきちんと守り?浮かんだ疑問をひたすら皆様に質問し、実りあるディスカッションを経験させていただきました。結果として最優秀ディスカッション賞という名誉ある賞をいただきました。質問しなかった参加者はいるのか?と思うほど盛んなディスカッションが交わされた中での受賞に心から感謝しています。

久しぶりの対面学会ということで、コロナ対策が万全の中行われた本meetingでしたが、誰もが対面でやってよかったと思っているはずです。対面でしかできないみんな揃っての大阪観光はもちろんですが、上述の通りやはり研究ディスカッションが、対面でこその熱量。口頭発表は120分の持ち時間という学会では異例の長さで発表が進んでいきましたが、質疑も全く途切れることがない、それどころか基本的に時間が足りないという状況。夕食後に行われた小グループに分かれた討論会も合計で40分×4セット行われましたが、時間が足りず個別ディスカッションの延長戦がスタート。RNAの研究を愛する者たちによる熱く上質な時間を過ごすことができました。何人もの発表者と連絡先を交換し今後の研究のアップデートを誓いあった最終日は、研究会を終えてしまうのが寂しくも再会が楽しみな最高の時間となりました。

 最後になりましたが、今回このような素晴らしい大会を企画、運営してくださった皆様に心から感謝申し上げます。オンライン学会が主流の時代から再び対面での学会が中心となる過渡期とも言える中での本meetingは、誰の目から見ても大成功だったと思います。正直、次回が楽しみでなりません。またお会いできる日を心待ちにしています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

足立雄一郎