#20の大迷走(2)
6330403K07Rikの核内局在はadult mouse brainで最初確認していたのですが、海馬神経細胞の初代培養で見てみると、培養初期にはほとんど発現しておらず、強いて言えば細胞質にシグナルが若干発現が見られま […]
#20の大迷走(1)
UGS148、またの名を6330403K07Rik、うちのラボでは通称「#20」の仕事、10年ごしでようやく世に出すことができました(論文はこちら)。ほんの思いつきで始めた仕事は苦労しますよ、とも、どんな謎でも必ず解ける […]
私の構造生物学の始まり
理化学研究所生命機能科学研究センターの伊藤拓宏です。長らく研究の世界にいますが、実はこうした長めのコラム/エッセイを寄稿するのは初めてです。 構造生物学はその名の通り生物を原子レベルの立体構造から理解しようという学問です […]
四台の質量分析計:TOF から Orbitrap へ
東京大学医科学研究所・疾患プロテオミクスラボラトリーの秦と申します。本領域において、非ドメイン型タンパク質の質量分析を担当させて頂いております。 nanoLC-MS/MS システム(ナノ流速の液体クロマトグラ […]
トランスクリプトームからプロテオームへ
東大医科研の尾山です。今回の学術変革領域研究では、質量分析による分子修飾解析を担当することになりました。どうぞ宜しくお願いします。 非ドメイン型バイオポリマーなるものが、本領域が一丸となって取り組む解析ターゲットになりま […]
eIF2B-capturing viral protein NSs suppresses the integrated stress response
シチリア型サシチョウバエ熱ウイルス(SFSV)が宿主細胞のストレス応答を逃れて増殖する分子機構を解明し、この分子機構を応用することで神経細胞の変性を抑制できることを示しました。 Abstract: Various str […]
時を止める動物-クマムシ
こんにちは。クマムシの耐性に関わる非ドメイン型タンパク質の解析という内容で参加させていただいております東大の國枝と申します。 自己紹介を兼ねて、なんでクマムシなんて研究するようになったのかその経緯を書かせていただこうと思 […]
端の研究から見えるものーその1―
稲田です。異常翻訳の解消機構を解明すべく、mRNAの3’端にあるポリ(A)鎖を翻訳した場合の異常について研究開始したのが2001年です。その後、通常翻訳されないポリ(A)鎖を翻訳すると、リボソームが止まる(停滞する)こと […]
再構成型タンパク質合成システム:タンパク質バイオジェネシス研究へ
In vitro reconstitution(試験管内再構成)とは、生命現象をcell-free(無細胞)で再現する、という生化学的手法です。再構成は構造解析、ノックアウトマウスに並ぶ分子生物学の主要戦略としての地位を […]