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思い描く次の解像度

この10年を振り返ると、分子生物学の景色はずいぶん変わったように思う。以前は、分子ひとつひとつの機能を解析することが中心だったが、2010年代の後半あたりから「相分離」という概念の登場をきっかけに、「分子が集まって働く」 […]

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新しい方法で反復配列を作ってみませんか?

研究成果でご報告した論文「A Novel Gene Synthesis Platform for Designing Functional Protein Polymers」について、もう少し解説したいとおもいます。 こ […]

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令和7年度(FY2025)
Ropinirole Functions Through a Dopamine Receptor D2-Independent Mechanism to Ameliorate Amyotrophic Lateral Sclerosis Phenotypes in TARDBP-Mutant iPSC-Derived Motor Neurons

 筋筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、運動ニューロン(MN)の変性を特徴とする進行性の神経変性疾患です。ドパミン受容体D2(DRD2)アゴニストであるロピニロール塩酸塩(ROPI)は、患者由来誘導多能性幹(iPS)細胞から […]

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令和7年度(FY2025)
ALS-associated RNA-binding proteins promote UNC13A transcription through REST downregulation

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、運動ニューロンが選択的に失われる神経変性疾患です。複数の病態生理機序が同定されているものの、これらの不均一な過程を包括的に理解するには至っていません。  ALS関連RNA結合タンパク質( […]

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第五節 生命科学の世界への助走、Musashi発見が起爆剤に

慶應義塾大学再生医療リサーチセンター、岡野栄之教授についてより深く知って頂くために、彼のこれまでの研究人生(肖像)について、ドキュメンタリー形式のシリーズで綴らせて頂こうと思います。 第五節 生命科学の世界への助走、Mu […]

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データとモデルとAIと

メディアが流す情報をぼうっと聞いていると、AIを使えば何でもできそうな気分になってきます。しかし、ふと科学者として正気に戻って、しばしば学生がAIに過剰に依存することを心配したり、学習に使うデータが十分なければ大したこと […]

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相棒は生成AI? ある生物学研究者のサバイバル術

 現代の生物学研究者は、研究室での実験やデータ解析に加えて、研究費の申請書作成、論文執筆、学生指導や連絡といった多岐にわたる業務をこなさなければならない。これらの業務の負担が増大する中で、生成AIは、研究者の強力なパート […]

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非ドメイン型タンパク質が駆動する細菌の鉄感知システム

質量比で見ると,地球を構成する元素の実に3分の1は鉄であるとされています.いわば,地球は水の惑星ならぬ「鉄の惑星」なのですが,鉄は生命にとって決して手に入りやすい元素ではありません.なぜなら,酸化的かつ中性の環境である地 […]

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恩師の新しいサイエンスの展開 -誰も信じない、でも、本当だったらノーベル賞級

  以前このコラムでも書きましたが、私は2001年の学位取得直後から約3年半、ボストンの Harvard Medical School にポスドクとして留学していました。メンターは、NMRに携わる人なら誰もが知 […]

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ミジンコの一生

突然ですが、ミジンコの寿命ってどのくらいだと思いますか?実は、よく聞かれる質問です。研究室に用いるミジンコは、研究目的に応じて4週目以降の産卵数が減ってきた個体は研究から引退(処分)させることが多いですが、飼い続けると2 […]

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