私の構造生物学の始まり
理化学研究所生命機能科学研究センターの伊藤拓宏です。長らく研究の世界にいますが、実はこうした長めのコラム/エッセイを寄稿するのは初めてです。 構造生物学はその名の通り生物を原子レベルの立体構造から理解しようという学問です […]
四台の質量分析計:TOF から Orbitrap へ
東京大学医科学研究所・疾患プロテオミクスラボラトリーの秦と申します。本領域において、非ドメイン型タンパク質の質量分析を担当させて頂いております。 nanoLC-MS/MS システム(ナノ流速の液体クロマトグラ […]
トランスクリプトームからプロテオームへ
東大医科研の尾山です。今回の学術変革領域研究では、質量分析による分子修飾解析を担当することになりました。どうぞ宜しくお願いします。 非ドメイン型バイオポリマーなるものが、本領域が一丸となって取り組む解析ターゲットになりま […]
時を止める動物-クマムシ
こんにちは。クマムシの耐性に関わる非ドメイン型タンパク質の解析という内容で参加させていただいております東大の國枝と申します。 自己紹介を兼ねて、なんでクマムシなんて研究するようになったのかその経緯を書かせていただこうと思 […]
端の研究から見えるものーその1―
稲田です。異常翻訳の解消機構を解明すべく、mRNAの3’端にあるポリ(A)鎖を翻訳した場合の異常について研究開始したのが2001年です。その後、通常翻訳されないポリ(A)鎖を翻訳すると、リボソームが止まる(停滞する)こと […]
再構成型タンパク質合成システム:タンパク質バイオジェネシス研究へ
In vitro reconstitution(試験管内再構成)とは、生命現象をcell-free(無細胞)で再現する、という生化学的手法です。再構成は構造解析、ノックアウトマウスに並ぶ分子生物学の主要戦略としての地位を […]
出会いは億千万の胸騒ぎ
阪大生命機能の甲斐です。本領域のテーマである、非膜オルガネラ・ヌアージュの形成機構を研究しています。みなさん格調高いサイエンス談義を繰り広げておられるので非常に恐縮なのですが、今回は、自己紹介を兼ねてヌアー […]
セレンディピティの計画的創出?
典型的な非ドメイン型バイオポリマーであるHeroタンパク質は、全長に渡って構造を取らないと予測される超天然変性タンパク質群であり、ほかの「クライアントタンパク質」を保護する活性を持っていると考えられていますが、その分子メ […]